トップページ/ニュース 名城社長会で薬学部の黒野教授が講演
本学を卒業した経営者でつくる「名城社長会」の例会が11月20日、ホテル名古屋ガーデンパレスで開催され、本学薬学部の黒野俊介教授が講演しました。
黒野教授の講演タイトルは「薬とDXで考える人と組織の未来―シミュレーション教育と広報改革の視点から」で、薬剤師を取り巻く状況や求められる資質、本学薬学部で行っているシミュレーション教育について紹介しました。
実践力を磨く薬学シミュレーション教育
講演ではまず、薬剤師は全国で約32万におり、その約60%が薬局で勤務。一方、本学薬学部は薬局・ドラッグストアへの内定は45%で、45%が病院で内定を取っており、「病院の内定者が多いのが本学の特徴」と紹介しました。
次に、薬学教育が6年制に移行されてから薬剤師に求められる資質に「薬物療法における実践的能力」が重要視されるようになりましたが、実践力を磨く機会は少なく、黒野教授は「学生たちは文章を見て症例問題を解くことはできるが、実際の患者の症状から適切な薬の選択には苦労する。知識と行動のギャップが存在する」と指摘しました。
そこで本学薬学部では近年、シミュレーション教育に力を入れ、「高機能な人型の医療シミュレーター」やVRゴーグルを付けて行う「緊急時対応シミュレーションシステム」などを相次いで導入。「緊急時対応シミュレーションシステム」は患者の発症状況や、血圧・脈拍などのバイタルデータも投薬前と後で比較も可能で、多くの学生が同時に何度も受講できるメリットがあり、実践能力の向上に寄与しているという。黒野教授は「シミュレーション教育を推進するために、社長会の会員の皆さんともコラボができれば嬉しい」と期待を寄せました。
長谷川士郎 相談役の多額な寄付を報告
今回で9回目となる社長会例会には約60人が参加。谷喜久郎会長の挨拶では、同会の長谷川士郎 相談役が245点の美術品や民間企業の株式を大学に寄贈したことを報告し、「社長会としても誇らしく、私たちメンバーも大学に支援しましょう」と呼び掛けました。この他、学生フォーミュラ大会に出場している自動車技術研究会の学生が実績の報告と支援を依頼し、和田伸夫 幹事からは社長会のサークル活動として函館視察旅行の報告なども行われました。
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挨拶する谷会長
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活動報告と支援を依頼した自動車技術研究会の学生たち
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函館視察旅行を報告した和田 幹事
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社長会の活動を報告した渉外部の岡田良弘氏


