トップページ/受賞 農学研究科の塚田諒平さんが糸状菌分子生物学コンファレンスで学生優秀ポスター発表賞を受賞
| 受賞者 |
塚田諒平さん(農学研究科農学専攻修士1年、加藤雅士教授・志水元亨准教授研究室) |
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| 受賞名 |
第24回糸状菌分子生物学コンファレンス 学生優秀ポスター発表賞 |
| 受賞日 |
2025年11月18日 |
| 受賞テーマ |
Aspergillus nidulans におけるペクチン分解・代謝機構の解明:新規 GH105 の機能解析と GH105 の分解物の細胞内代謝 |
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第24回糸状菌分子生物学コンファレンスにおいて、塚田さんが、優れた発表を行った学生に贈られる「学生優秀ポスター発表賞」を受賞しました。 植物細胞壁に含まれる「ペクチン」は、多種多様な糖から構成される複雑な構造をもつ多糖類である一方、食品素材やバイオマス資源としての利用が注目されています。 ペクチン分解酵素の性質を調べる研究やその応用研究は広く行われていますが、その多くは細菌由来の酵素が対象です。 本研究では、地球環境での主要な分解者として知られる糸状菌(カビ)が、ペクチンを餌として食べる際に作り出す酵素を新たに発見し、さらにそれに伴う代謝経路を新たに提唱しました。今回発見した酵素は、ペクチン由来の多種な不飽和オリゴ糖を効率的に分解する能力を持ちます。さらに、その反応でできた物質を直接還元する酵素も併せて見出したことで、糸状菌によるペクチン分解の新たなメカニズムを解明することに成功しました。 本酵素の活用は、植物バイオマスの有効利用を促進し、国連が掲げる持続可能な開発目標 (SDGs) のうち、目標12「つくる責任 つかう責任」および目標15「陸の豊かさも守ろう」に貢献します。 |
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