トップページ/ニュース 半歩先を行く学生のリアルを知るイベントで附属高校の野田樹里さんが講演

講演した野田さん 講演した野田さん
司会を務めた梶浦大和さん(都市情報学部1年) 司会を務めた梶浦大和さん(都市情報学部1年)

起業に関心のある学生らが集うコミュニティ「MEIJO STARTUP CLUB」が12月5日、天白キャンパスの起業活動拠点ものづくりスペースM-STUDIOで半歩先を行く学生のリアルを知るイベント「DASH」を開催し、本学や他大学の学生など17人が参加しました。

「MEIJO STARTUP CLUB」は、学外のビジネスコンテスト等への参加やメンバー同士での学び合いを通じて、起業に必要なスキルやマインドを身につけようと2019年から活動を続けています。
今回のイベントは、挑戦するきっかけや熱意を持った学生と交流したい学生向けに、名城大学附属高校2年生で、今年9月に愛知県が主導する学生起業家育成プログラム「STAPS」で史上最年少の『最優秀賞(STATION Ai賞)』を受賞した野田樹里さんをトークゲストに迎え、開催されました。

一重瞼に特化したコスメブランド「JYUNIHITOE」が2026年春に発売予定

野田さんは一重瞼の人がコンプレックスを抱いている現状を知り、「一重瞼に自信を持って生きられる社会をつくりたい」と一重瞼に特化したコスメブランド「JYUNIHITOE(じゅうにひとえ)」を立ち上げ、代表として活動中。2026年春には、同ブランドから2種類の製品発売を予定しています。

この日の講演では、特にSTATION Aiが運営する学生起業家育成プログラム「STAPS」の1カ月半の活動について紹介。プログラム開始前から課題が出され、プログラムに参加する度に厳しい指摘も多かったという。「朝6時に起き、学校に行き、終わったら美容学校へのヒヤリング。その後、メンバーとの打ち合わせ、その日の活動の振り返りをし、学校のテスト期間とも重なり、寝るのは午前2時半だった」と過酷な状況を話しながら、「自分の限界を超えるとはこういうことなんだ」と充実した日々を振り返りました。

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野田さん「自分が後悔しないために、周りを後悔させないために」

  • アイスブレイクは野田さん持参のカタカナ語を使わずに、お題のカタカナ語を当てる「かたかなーし」 アイスブレイクは野田さん持参のカタカナ語を使わずに、お題のカタカナ語を当てる「かたかなーし」

全力で走り続ける中では苦労は多く、「美容学校にメールをしても返事はないし、製造協力をお願いしたいOEMメーカーに電話してもまともに取り扱ってもらえない」と大人や社会の壁を実感。しかし、「市場性は高い。絶対に成功させたい」と強い気持ちと熱意で壁を乗り越え、現在は企業や自治体からも支援を取り付け、製品発売を予定しています。そしてこれまで、トヨタ自動車での大人向けトークセッションへの登壇や「とよたで女性の起業できますプロジェクト2025」ブース出展、Tongaliアイデアピッチコンテスト2025 にて名古屋銀行賞・SMBC日興証券賞を受賞するなど様々な経験を重ねました。

野田さんは「自分が後悔しないために、そして活動を通じて多くの人を巻き込むため、その方々も後悔させないようにと活動している」と話し、「先輩起業家からもらったアドバイスで『なぜ自分がやる必要があるのか、なぜ自分じゃないとダメなのか、なぜ自分が起業すべきなのか。この先10年、社長としてこのテーマと本気で向き合えるのか』という言葉が刺さった」と紹介し、参加者にもその言葉を贈り、講演を締めくくりました。

その後、グループワークや交流の時間も設けられ、参加学生同士で刺激し合う機会になりました。

  • 参加者と意見交換 参加者と意見交換
  • 情報工学部始動
  • 社会連携センターPLAT
  • MS-26 学びのコミュニティ