トップページ/ニュース 経営学部橋場ゼミがコメダ珈琲店の採用HP改修をテーマに提案発表会を実施
企業の採用課題に向き合う実践的な学び
経営学部橋場ゼミは、12月23日(火)、天白キャンパスS302教室にて、株式会社コメダの運営する「コメダ珈琲店」の採用ホームページ改修をテーマとした提案発表会を実施しました。
本取り組みは、昨年度末に実施したコメダ珈琲店へのヒアリングにおいて挙がった「採用HPの改修」というニーズをもとに、橋場ゼミの課題テーマとして今年度検討を重ねてきたものです。昨年度に続く連携企画として、学生たちは企業の採用課題を自分事として捉え、実務を意識した提案づくりに取り組みました。
採用対象別に4チームが改修案を提案
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チーム:ウィスパーOWASE
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チーム:ちいかわ
ゼミでは、本部社員向け採用HPとアルバイト・パート向け採用HPの2種類を対象に、各2グループずつ、計4グループで改修案を検討しました。
デザイン、掲載内容、情報構成、求職者への伝わりやすさなどを軸に、多角的な視点から採用サイトの在り方を提案。
当日は、以下の4チームがそれぞれ約10分間のプレゼンテーションを行い、企業担当者との質疑応答を通じて、提案の背景や狙い、実現の可能性について議論を深めました。
- ウィスパーOWASE:アルバイト・パート向け採用HP
- ちいかわ:本部社員向け採用HP
- プリキュア:アルバイト・パート向け採用HP
- アメリカ:本部社員向け採用HP
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チーム:プリキュア
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チーム:アメリカ
【各チームの提案概要】
ウィスパーOWASEは、アルバイト・パートで働く魅力として「人と関わる楽しさ」「ライフスタイルに合わせた働き方」「多世代との交流」を整理。
現状分析では、専用ページがない点や情報過多による分かりづらさに着目し、複数社の企業採用HPをベンチマークに、アルバイト・パート専用ページの新設や、クリックによって段階的に情報を表示する構成、仕事内容紹介への写真活用などを提案しました。これにより、応募者数の増加やサイト離脱者の減少といった効果が期待できるとしました。
ちいかわは、本部社員向け採用HPについて、実際に働く社員の声や具体的な情報が不足している点、コメダらしさが十分に伝わらず、入社後のイメージが持ちにくい点を課題として提示。
「コメダらしさ」を軸に、分かりやすい項目構成と社員の声を重視したサイト構成案を制作し、他社との差別化、採用時のミスマッチ防止、企業への信頼向上につながる提案を行いました。
プリキュアは、アルバイト・パート向け採用HPの情報量の多さに着目し、情報集約によるスクロール作業の削減を提案。
学生スタッフが全体の約6割を占める点を踏まえ、学生向けの待遇紹介や、成長の道筋を可視化するコンテンツ、年代別に働く魅力を紹介する構成を提示しました。応募者が不安なく働く姿をイメージできることを最重要視し、定着率や応募意欲の向上につながる提案としました。
アメリカは、本部社員向けに正社員専用HPの新設を提案。
企画運営管理に関心がある人、ブランドへの共感が強い人、人に寄り添う仕事を志向する人をターゲットに設定し、適度な情報量の中で働く姿をイメージできるサイトを目指しました。キャッチコピーの提案、検索機能の追加、社員インタビューの導入などを通じて、メッセージやストーリーから価値観が伝わる構成を提示しました。
企業担当者による講評と最優秀チームの選定
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コメダ珈琲店の担当者らによる講評
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最優秀チームに選ばれた「ちいかわ」メンバー
発表会には、コメダ珈琲店の人事部およびコーポレートコミュニケーション部の担当者らが参加し、各提案に対して質問や講評が行われました。
評価は、提案内容の独自性や説得力に加え、プレゼンテーションの構成力、伝え方、実務への応用可能性などを総合的に踏まえて行われ、最優秀チームには「ちいかわ」が選定されました。
講評では、「本部社員は業務に慣れるにつれて、ホスピタリティを忘れがちになることがある。社員ならではのホスピタリティとは何かを考える視点が非常に印象的だった」とのコメントが寄せられ、この考え方はアルバイト・パート採用にも通じる重要な視点であると評価されました。
企業と連携し、実際の採用課題をテーマに調査・分析から提案までを行った本取り組みを通じて、学生たちは企画力や分析力に加え、相手に分かりやすく伝える力の重要性を実感しました。


