トップページ/ニュース 廣瀬武夫研究で論文博士(都市情報学)の学位を授与された笹本さんが著書を出版

タイトルは「廣瀬武夫へのまなざし 直筆資料に見る『軍神』の実像」

  • 著書を手にする笹本さん 著書を手にする笹本さん

日露戦争で戦死して軍人として初めて「軍神」と称された海軍中佐・廣瀬武夫の人物像を12年間にわたって研究・分析し、その成果をまとめた論文で本学から論文博士(都市情報学)の学位記を授与されたフェリス女学院中学・高校講師の笹本玲央奈さんが、著書「廣瀬武夫へのまなざし 直筆資料に見る『軍神』の実像」(成文社)を出版しました。笹本さんは「廣瀬武夫の人物像の研究はまだ始まったばかり。この本がきっかけとなって議論が高まれば」と話しています。

笹本さんは廣瀬に関する新聞などの報道や廣瀬を主題とする軍歌や琵琶歌などの歌曲、修身や国語の教科書、出身地の大分県竹田市での顕彰の歴史などに加え、廣瀬直筆の手記や書簡などを読み解き、廣瀬の人物像を12年間にわたって研究。その成果として「身近な人間として共感でき、苦労人で努力家だった」などとするこれまでにない廣瀬の人物像を打ち出した論文「日露の都市空間における海軍中佐・廣瀬武夫~未公刊書簡を視野に読み解く廣瀬中佐の表象と実像」で、2025年3月に論文博士の学位記が授与されました。

「この本がきっかけとなって、廣瀬武夫研究の議論が高まっていけば」と笹本さん

著書「廣瀬武夫へのまなざし」について、「博士論文をベースに、一般読者向けに読みやすく、全体の流れが分かるように加筆・修正したほか、史料も補足・精査しました」と笹本さん。明治期から現代に至るまでの間、報道や教科書、歌曲、書簡、顕彰活動などジャンルを横断して、廣瀬武夫がどのような人物として語られてきたのか、読み取り方や光の当て方がどのように変わってきたのか。その変遷をたどっていくとともに、見えてきたまだ語られていない廣瀬武夫の実像に迫っています。

著書のタイトルについて「人物像のとらえ方を『まなざし』として表現しました」と笹本さん。「著書で紹介したのは私のまなざしであって、私が語る廣瀬武夫の人物像も一つの解釈で、さまざまな語られ方の一つです。この本がきっかけとなって、いろいろなまなざしが浮かび上がり、廣瀬武夫研究の議論が高まっていけば」と期待しています。

著書「廣瀬武夫へのまなざし 直筆資料に見る『軍神』の実像」はA5判、384ページ、税込4,180円。注文、問い合わせは成文社(info@seibunsha.net)へ。

(参考)笹本さんが都市情報学部で特別講義

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