トップページ/ニュース 朝長昌一郎さんに論文博士(薬学)の学位記を授与

博士(薬学)の学位記を手にする朝長さん(前列右)と野口学長(同左)、(後列左から)亀井研究科長、論文主査の北垣教授 博士(薬学)の学位記を手にする朝長さん(前列右)と野口学長(同左)、(後列左から)亀井研究科長、論文主査の北垣教授

論文博士の学位授与式が319日、天白キャンパスの本部棟応接室で挙行され、協和ファーマケミカル株式会社の朝長昌一郎さんに論文博士(薬学)の学位記が、野口光宣学長から授与されました。

授与式には薬学研究科大学院研究科長の亀井浩行教授と論文主査の北垣伸治教授が同席し、学位授与の喜びを分かち合いました。

金沢大学大学院時代の指導教員の縁で本学に論文提出

  • 野口学長から学位記を授与される朝長さん 野口学長から学位記を授与される朝長さん

研究対象である「超硫黄」とは、体の中の血液や臓器に存在する硫黄を含むさまざまな分子の総称で、活性酸素の働きを抑えるなど健康を守る役割があり、近年、医療や新薬開発の分野で世界的に注目されています。

本研究では、その中でも硫黄原子が3つ連なった「トリスルフィド」という物質に着目し、医薬品としての活用を目指しました。そして、容易に入手可能な原料から効率よく作る新しい手法に成功し、詳しく特性評価を行いました。これらの成果が認められ、論文博士の学位が付与されました。

朝長さんは、金沢大学薬学部を卒業後、金沢大学大学院博士前期課程に進学。そのときに指導したのが本学薬学部の北垣教授で、今回の論文指導も北垣教授に依頼し、研究を続けました。

朝長さんは第一ファインケミカル株式会社(現協和ファーマケミカル株式会社、本社富山県)に入社するとともに、令和4年11月から現在に至るまで名城大学薬学部研究員として、医薬領域におけるトリスルフィド関連化合物の開発とその製法開発に関する研究に従事しています。

学 位 博士(薬学) 名城大学 論文博士
氏 名 朝長 昌一郎(ともなが しょういちろう)
題 目

低分子医薬領域での新規化学合成トリスルフィドの開発を指向した実用的製法及び特性評価に関する研究

朝長さん 「新薬の開発に貢献したい」

懇談の場で野口学長から学位取得までの苦労などについて聞かれた朝長さんは、「発表した学術論文のうちの1本がアメリカ化学会ジャーナルに掲載され、トップ20%相当のレベルと高く評価されたことがうれしかった。しかし、3本の学術論文を1本の博士論文として、起承転結をもってまとめることが非常に難しかった。学生時代から愛情をもって厳しくご指導してくださった北垣先生のおかげです」と答えました。さらに、「執筆時間を生み出すのが大変だった。試行錯誤の末、子供を寝かしつけながら自分も寝て4時起きする朝活スタイルが確立できると執筆がスムーズに進むようになり、業務時間外の2年間でこれだけの論文を執筆できた」とし、「上司も学位取得経験があり、学生時代にお世話になった北垣先生に指導の快諾をいただけて、本当に周りの方に恵まれた」と、感謝の意を表しました。

今後について問われると、「特許を取り、研究をビジネスにつなげ、当社が“超硫黄メーカー”と言われるようになるのが夢。この魅力的な化合物での新薬開発に貢献したい」と述べ、野口学長は今後の活躍に大きな期待を寄せました。

  • 研究内容などを伝える朝長さん 研究内容などを伝える朝長さん
  • 学位記授与後の懇談の様子 学位記授与後の懇談の様子
  • 情報工学部始動
  • 社会連携センターPLAT
  • MS-26 学びのコミュニティ