トップページ/ニュース 都市情報学部の「観光の資源」の講義
二神真美名誉教授が登壇

テーマは「持続可能な観光資源の管理に向けた国際認証・表彰」

講義を行う二神名誉教授 講義を行う二神名誉教授

都市情報学部の森龍太准教授が担当する3年次前期開講科目「観光の資源」の講義が7月13日、ナゴヤドーム前キャンパスで行われ、国際観光学が専門の二神真美名誉教授がゲスト講師として登壇。「持続可能な観光資源の管理に向けた国際認証・表彰」と題して学生約130人に、世界の観光のトレンドをはじめ、「サステナブル・ツーリズム」の定義や国際スタンダードに基づく観光コンテンツづくりなどについて解説しました。

「観光の資源」の講義では、観光資源の拡大の歴史的変遷や観光対象となる資源の特性について理解を深めるため、これまでに「ウェルネスツーリズム」や「ヘリテージツーリズム」などの個別の事例などを学んできました。さらに、持続可能で適切な観光資源の管理の一翼を担う能力の修得を目指すため、国際非営利団体「GSTC」(グローバル・サステナブル・ツーリズム協議会)の公認トレーナーを務める二神名誉教授を講師に招きました。

「サステナブル・ツーリズム」の国際スタンダード(基準)などを解説

  • 講義の様子 講義の様子
  • グループワークの説明をする森准教授と二神名誉教授 グループワークの説明をする森准教授と二神名誉教授

この日の講義で二神名誉教授はまず、世界の観光のトレンドについて、2025年の訪日外国人旅行者数が約4268万人と過去最多を記録し、コロナ禍から完全回復する一方で、オーバーツーリズムや気候変動、環境破壊の深刻化から「『旅先が持続可能かどうかで旅行先を選ぶ』という旅行者の意識の変化が急速に高まっており、観光地が本当に持続可能かどうかを客観的に評価・証明する国際認証・表彰が広がっている」と指摘しました。

続いて、二神名誉教授は「サステナブル・ツーリズム」の定義を「現在のみならず将来に向けて、経済に加え、地域社会や環境への影響を十分に考慮する観光」と解説。「サステナブルな旅行が重要」と考える世界の旅行者は85%、日本では71%に上り、観光・旅行での消費行動が、「爆買い」などの「モノ消費」から環境保全や伝統文化の継承、フェアトレードなどを支援する「イミ消費」へと変化していることを紹介しました。

二神名誉教授は講演の最後で、環境や社会への悪影響を排除・回避するため、「GSTC」が制定・管理する「サステナブル・ツーリズム」の国際スタンダード(基準)について、「持続可能性マネジメント」「社会経済的利益」「文化遺産」「環境」の4つを柱としており、国際スタンダードをどう活用していくかを習得してもらうため、航空・旅行業界や自治体向けに二神名誉教授ら公認トレーナーが研修を行っていることなども紹介しました。

グループワークでインバウンド向けのサステナブルな旅行商品を提案

講演後のグループワークでは、ツアーオペレーター(旅行代理店)を対象とした国際スタンダードを活用したインバウンド向けのサステナブルな旅行商品の提案を課題としました。学生たちからは、焼き物の町・瀬戸市内の焼き窯を巡る陶芸体験ツアーや、古民家を活用して地域住民と外国人観光客が一緒になって野菜の収穫やバーベキューなどを楽しむ合同キャンプ、アニメに興味がある若者を対象に廃校の校舎で日本の学生生活を体験してもらうツアーなどのアイデアが出て、二神名誉教授は「着眼点もキャッチフレーズも素晴らしい。オリジナルなアイデアをぜひ高めていってください」と期待していました。

  • グループワークを見守る二神名誉教授 グループワークを見守る二神名誉教授
  • グループワークの成果を発表 グループワークの成果を発表
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