在学生・教職員/ニュース カーボンニュートラル研究推進機構主催の第11回学内研究交流会を開催
開会あいさつ―学内連携による研究のさらなる発展へ
7月29日(水)、天白キャンパス タワー75 15階レセプションホールにおいて、「第11回学内研究交流会」を開催しました。当日は、本学の教員や学生61名が参加し、カーボンニュートラルに関する研究成果や最新の研究動向について理解を深めるとともに、学部・研究分野を超えた交流を図りました。
開会にあたり、大野栄治カーボンニュートラル研究推進機構長が、本交流会の開催趣旨と学内連携の重要性についてあいさつしました。続いて、座長を務めた佐宗章弘産官学連携領域長が開会を宣言し、交流会がスタートしました。
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大野栄治カーボンニュートラル研究推進機構長
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佐宗章弘産官学連携領域長
脱炭素社会の実現へ、エレクトロニクスが果たす役割
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本学特別栄誉教授・学術アドバイザーであり、2014年ノーベル物理学賞受賞者の天野浩教授
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参加者からの質問に答える天野教授
第1部では、本学特別栄誉教授・学術アドバイザーであり、2014年ノーベル物理学賞受賞者の天野浩教授による講演「脱炭素社会実現に向けたエレクトロニクスの役割」が行われました。
講演では、地球温暖化やエネルギー問題を背景に、カーボンニュートラルの実現にはエネルギーの高効率利用が不可欠であり、その中核を担うのがエレクトロニクスであることが紹介されました。天野教授は、青色LEDの開発によって照明の省エネルギー化が大きく進んだことを振り返り、「次のステージは電力をいかに効率よく制御・利用するかである」として、脱炭素社会を支える次世代半導体技術の重要性を解説しました。
さらに、再生可能エネルギーの導入拡大やAI・データセンターの普及に伴い、今後さらに電力需要が高まることを示し、電力変換効率の向上が社会全体の課題であると説明。その解決策として、窒化ガリウム(GaN)や炭化ケイ素(SiC)を用いた次世代パワー半導体を紹介し、電力損失の低減や機器の小型・高効率化によって、再生可能エネルギーの有効活用や送配電システムの高度化につながることを分かりやすく解説しました。
また、窒化ガリウムを用いたパワーデバイスの開発では、文部科学省の支援を受けたオールジャパン体制での研究や企業との共同開発を紹介し、「研究成果を社会実装につなげるためには、大学・企業・行政が連携して取り組むことが重要である」と述べました。本学も参画する産学連携の取り組みにも触れ、研究成果を社会課題の解決へ結び付ける重要性を参加者へ呼び掛けました。
気候変動への適応を目指した創薬研究
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薬学部の坂井健男教授
第2部では、2025年度FS共同研究採択課題の研究成果報告として、薬学部の坂井健男教授が「気候変動時の適応策として:広い抗菌スペクトラム獲得に向けたアニオン性抗菌活性化合物の構造活性相関研究」と題して発表しました。気候変動に伴う感染症リスクを見据え、新たな抗菌活性化合物の創製に向けた研究成果が紹介されました。
次世代炭素材料の創製に向けた研究成果
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理工学部の丸山隆浩教授
続いて、理工学部の丸山隆浩教授が「カーボンチェーンの高効率合成と物性評価」と題して講演し、次世代材料として期待されるカーボンチェーンの高効率合成技術や物性評価に関する最新の研究成果を紹介しました。基礎研究から将来的な応用まで幅広い展望が示され、参加者は真剣に耳を傾けていました。
FS共同研究費の募集を案内、分野を超えた交流が新たな研究につながる場に
研究成果報告の後には、カーボンニュートラル研究推進機構からFS共同研究費募集について説明が行われました。研究分野の枠を超えた新たな共同研究の創出に向けて、積極的な応募が呼びかけられました。
今回の交流会では、脱炭素社会の実現に向けた最先端の研究や学内の研究成果が共有され、教員・学生が分野を超えて交流する貴重な機会となりました。


