特集労働力不足をロボットとAIで解決する

労働力不足をロボットとAIで解決する

最新のテクノロジーでよりよい未来に貢献したい。

理工学部 電気電子工学科

田崎豪 教授

Takashi Tasaki

三重県朝日町出身。2004年京都大学工学部卒業。2006年京都大学大学院情報学研究科知能情報学専攻修了。同年に株式会社東芝へ入社し、画像認識AIや物流に関する研究に従事。2018年から現職。日本ロボット学会、電子情報通信学会に所属。

人材不足に悩むコンビニエンス業界。ロボットとAIの導入が大きな注目を集めている。

2018年10月に開催された「ワールドロボットチャレンジ(WRC)」。その中の「フューチャーコンビニエンスストアチャレンジ」において、田崎准教授研究室と株式会社東芝の合同チーム「U. T. T.」が総合優勝を果たした。

ロボット技術によって従業員の負担を軽減し、客に新たなサービスを提供することを目的に行われた世界初の競技会

  • 陳列 : 商品を並べたり、期限切れ商品を廃棄する。
  • 清掃 : 店内やトイレの清掃を行う。
  • 接客 : レジ業務や案内業務などを行う。

田崎研究室は「陳列」にチャレンジ!

陳列

入荷した商品を指定の棚に並べる作業。ロボットアームの先に付いた指で吸着器などの道具を使いこなして陳列。制限時間内に並べ終えるだけでなく、陳列の美しさも採点基準となる。

棚整理

賞味期限が切れた商品をピックアップする作業。商品に専用のコードを貼り付け、それをロボットが読み取って情報を認識。賞味期限切れの商品を棚からコンテナに移す。

人に役立ち生活に浸透

これからのロボットに必要なものとは何でしょうか?

面白さだけではなくて、人の役に立つロボットでないと生活に浸透しないと考えています。それと同時に、人がいる場所で働くロボットの場合は、工場用ロボット以上に安全性が重要です。 例えば陳列ロボット程度の大きさでも腕の力がかなり強いので、周囲の状況を感知できる機能がないと、作業中に近づいてきたお客さまにけがをさせてしまう可能性も。自動運転もそうですが、人がいる場所での安全性については、さらなる研究が進められています。

判別技術向上と小型化が必須

今大会に出場したロボットが店頭で活躍する日は近いんでしょうか?

研究段階のため1台あたりのコストがとても高く、実際の導入はまだ難しいですね。また、今回の大会では商品や賞味期限の判別のために独自のバーコードを商品に貼り付けていたのですが、現実には商品だけで判断しなくてはいけません。2年後に開催される次の大会では、バーコードを使用せずに判別できる技術の開発と、小型化の2点を実現したいと思っています。

人間は空いた時間で新しいチャレンジを

AIやロボットが人間の仕事を奪う懸念もあります。

人手不足は喫緊の問題です。「テクノロジーで世の困りごとを解決したい」という思いとともに、AI やロボットが単純労働を担う代わりに、空いた時間で新しいことにチャレンジできる!と思える世の中になってほしいと願っています。また、AIやロボットが活躍することによって、今までわれわれが想像できなかったような新しいビジネスが必ず生まれてくるだろうなと、楽しみな気持ちもありますね。

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