特集自分の半径50cmから行動することが世界を変える

自分の半径50cmから行動することが世界を変える

新渡戸文化学園小中学校・高校教諭

山藤 旅聞 先生

Santo Ryobun

1980年東京都生まれ。立教大学理学部卒業、同大学大学院生命理学専攻修士課程修了。都立高校・附属中学校の教諭を経て、2019年に新渡戸文化小中学校・高校の教諭として着任。対話式双方向性授業と名付けるユニークな授業スタイルを展開している。一般社団法人Think the EarthのSDGs for Schoolではアドバイザーとして、企業や学校で「出前授業」や講演活動も実施。東京・檜原村の耕作放棄地でオーガニックコットンを育てたり、ボルネオ島へのスタディツアーを企画するなど幅広く活動。未来教育デザインConfeito共同設立者。

2019年6月15日 附属高校 グローバルサロンにて

名城大学附属高校では、グローバルな視点を養うことを目的に、研究者・専門家・起業家など多様な人を講師に招く「グローバルサロン」を開催しています(毎年約8回)。土曜日の午前に開かれる本サロンは、全学年の生徒のほか、他校の生徒や保護者の参加も可能です。
6月に開かれた2019年度2回目となるグローバルサロンのテーマは「SDGs」。社会課題と自身の行動について考える貴重な時間となりました。

オーガニックコットンを通じさまざまな社会課題を知る

山藤先生が手掛けるSDGsの取り組みはさまざまありますが、まず例に挙げたのは、オーガニックコットンに関するプロジェクトです。オーガニックコットンとは、3年以上化学薬剤を使わない畑で、一切の農薬や化学肥料を使用しないで栽培された綿花のこと。一般的なコットンは白くするための化学処理が行われており、それによって自然環境だけでなく生産者の健康にも悪影響を与えていると言われています。生徒たちは、各テーブルに配られたオーガニックコットンのサンプルを触りながら、ふだん目にしているコットン生地との違いを周囲と話したり、新しいアイデアを出し合ったりしていました。
講演は、途上国で作られた作物や製品を適正な価格で継続的に取引する「フェアトレード」の話題にも。有機栽培に切り替えると収穫量が減るため、そのぶん製品の価格は高くなります。実際にオーガニックコットンの洋服を愛用しているという山藤先生。「適正な価格で商品を購入し、長く愛用することもSDGsのひとつ」との言葉に、皆大きくうなずいていました。

オーガニックコットンのサンプルを手にし、さまざまな意見を交わします。オーガニックコットンを使った地球環境改善策など、具体的なプランを考えたグループもありました。

小さなことからでOK まずは行動してみよう

その後、山藤先生は、新渡戸文化学園で行われているそのほかのプロジェクトにも触れ、そのほとんどが生徒からの働きかけで始まったのだと紹介。参加者はそれらの取り組み一つ一つに丁寧に目を通し、個人の小さな行動が、社会を動かしていくことを実感していました。
最後に山藤先生からは「自分の半径50cmから行動することが世界を変える」とのメッセージが送られました。
参加した生徒からは、「オーガニックコットンの取り組みだけでもさまざまな社会課題の解決につながることを知り驚いた。やってみたいと思うことは、すぐに行動を起こそうと思った」「名城生を取り込んで、活動して、名城をSDGsの発信源にしたいと思う。そのためにできることを考え、実践したい」といった感想が聞かれました。

SDGsの意義と幅広さに触れるとともに、すでに行われているさまざまな取り組みを知った生徒たち。あちこちから質問があがっていました。

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