特設/ニュース 理工学部長を務めた安藤義則名誉教授が自分史「西美濃に育まれて」を出版

飯島澄男終身教授に炭素の試料を提供 カーボンナノチューブ発見につながる

岐阜県海津市の自宅で自分史を手にする安藤義則名誉教授 岐阜県海津市の自宅で自分史を手にする安藤義則名誉教授

理工学部材料機能工学科の初代学科長や理工学部長を務めた安藤義則名誉教授(79)が自分史「西美濃に育まれて」を出版しました。妻の安野佐知(ペンネーム)さん(75)との共著です。安藤名誉教授は教授時代の1991年、飯島澄男博士(現名城大学終身教授)に炭素の試料を提供し、飯島博士のカーボンナノチューブ(CNT)発見につなげたことで知られています。同書ではその経緯も詳述されています。

安藤名誉教授は同書の後半を執筆。「烏鷺(うろ)の日々」とタイトルを付けました。烏鷺は烏が黒、鷺が白を意味し、趣味の囲碁にちなんだタイトルです。

飯島博士とのかかわりは、理工学部教授時代前半の章で登場します。1991年に「捨てるつもりの、使い終わった電極」を飯島博士に提供。飯島博士は電極に付着した炭素試料を高分解能電子顕微鏡で観察して、大発見に結び付いたと書いています。

このほか、父親がシベリア抑留死したことや、2019年の闘病記、本学を定年退職後、郷里西美濃の岐阜県海津市に引っ越して囲碁やテニス、グラウンドゴルフ、農業などを楽しんでいる近況などが、きちんと年月日を入れながらまとめられています。

自費出版の文芸社から刊行し、四六判、300ページ。定価1650円(税込み)です。

書誌情報は文芸社のサイトへ。

飯島博士とのかかわりは本学サイトへ。

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