トップページ/ニュース 理工学研究科卒業生の田中隼也さんの論文が英国物理学会発行の科学誌「Applied Physics Express」でSpotlight論文に選定されました
英国科学誌に論文掲載
本学の理工学研究科 材料機能工学専攻 半導体工学研究室を卒業した田中隼也さん(※)が発表した論文「AlGaN-based UV-B laser diode with a wavelength of 290 nm on 1 μm periodic concavo–convex pattern AlN on a sapphire ubstrate」が英国物理学会(The Institute of Physics)発行の科学誌「Applied Physics Express」のSpotlight論文に選定されました。Spotlight論文の対象は毎年ごくわずか(10~20件)で、選ばれることは大変栄誉なことです。
田中さんは4月にご逝去された故・赤﨑勇終身教授・特別栄誉教授の研究グループの岩谷素顕理工学部材料機能工学科教授に従事し、赤﨑教授の孫弟子となります。
中波長紫外線(UV-B波長領域)半導体レーザの研究に結晶成長として関わり、論文を発表し発明しました。今回評価された点は、「結晶欠陥の低減」と「結晶の表面平坦性向上」を両立する結晶成長技術開発に成功したことです。UV-B半導体レーザは皮膚病やがんの治療、アルミニウムなどの鏡のような金属材料の微細加工への応用が期待できます。
田中さんは企業で、クルマの生産技術として環境負荷低減に貢献していきたいと抱負を語りました。今後ますますの活躍に期待がかかります。
(※)研究に携わった関係者:手良村昌平、下川萌葉、山田和輝、大森智也、岩山章、佐藤恒輔、三宅秀人、岩谷素顕、竹内哲也、上山智、赤﨑勇