トップページ/ニュース 理工学部の岩谷素顕教授らの研究グループが応用物理学会優秀論文賞
2020年2月に天白キャンパスで記者発表
故赤﨑勇終身教授・特別栄誉教授門下の岩谷素顕理工学部材料機能工学科教授らの研究グループの論文が8月2日、応用物理学会優秀論文賞を受けることになりました。
論文は「Room-temperature operation of AlGaN ultraviolet-B laser diode at 298 nm on lattice-relaxed Al0.6Ga0.4N/AlN/sapphire(サファイア基板上に作製した格子緩和したAl0.6Ga0.4Nを用いたAlGaN紫外-Bレーザダイオードの298nmでの室温動作)」。
本学、三重大学、旭化成株式会社との共同研究により世界初の中波長紫外線(UV-B波長領域)半導体レーザを発明したという内容です。2020年2月19日、岩谷教授(当時は准教授)と、旭化成次世代デバイス技術開発センターに所属し本学研究員だった佐藤恒輔さんが天⽩キャンパス本部棟で記者会見して発表しました。
授賞式は来年の春の応用物理学会講演会で行われ、その際記念講演も行われる予定です。
受賞者は次の皆さんです。
佐藤恒輔さん(旭化成、本学大学院理工学研究科博士課程修了)安江信次さん、山田和輝さん、田中隼也さん、大森智也さん、石塚彩花さん、手良村昌平さん、荻野雄矢さん(本学大学院理工学研究科修士課程)岩山章さん(本学研究員、三重大学研究員)三宅秀人教授(三重大学大学院地域イノベーション学科)
岩谷素顕教授、竹内哲也教授、上山智教授(本学理工学部材料機能工学科)赤﨑勇終身教授・特別栄誉教授(故人)
公益社団法人応用物理学会のサイト
記者発表の記事
https://www.meijo-u.ac.jp/news/detail_23075.html
論文は英国物理学会(The Institute of Physics)発行の科学誌「Applied Physics Express」に2020年2月17 日(英国時間)掲載
https://iopscience.iop.org/article/10.35848/1882-0786/ab7711
岩谷教授らのグループの論文は、応用物理学会誌の"Spotlights"論文にも選出
岩谷教授と佐藤さんの研究グループの論文「Low-threshold-current (~85 mA) of AlGaN-based UV-B laser diode with refractive-index waveguide structure(屈折率導波路構造を持つAlGaN系UV-Bレーザダイオードの低閾値電流(~85mA)動作の実証)」は、英国物理学会(The Institute of Physics)発行の科学誌「Applied Physics Express」に掲載されました。この論文はさらに"Spotlights"論文に選ばれました。
Article reference: APEX-105411
著者は、田中隼也さん、荻野雄矢さん、山田和輝さん(本学大学院理工学研究科修士課程)小椋玲旺さん(本学理工学部4年)、手良村昌平さん、下川萌葉さん、石塚彩花さん(本学大学院理工学研究科修士課程)岩山章さん(本学研究員、三重大学研究員)佐藤恒輔さん(旭化成、本学大学院理工学研究科博士課程修了)三宅秀人教授(三重大学大学院地域イノベーション学科)岩谷素顕教授、竹内哲也教授、上山智教授(本学理工学部材料機能工学科)。
日本結晶成長学会の論文賞にも輝く
岩谷教授らの論文は2021年度日本結晶成長学会の第38回論文賞にも輝きました。
受賞者は、いずれも同学会会員の佐藤さん、岩谷教授、竹内教授、三宅教授の4人です。
受賞題目は「高品質AlGaNの作製およびUV-B半導体レーザの実現」(Fabrication of High Quality AlGaN Films and UV-B Semiconductor Lasers)。
受賞理由では「結晶成長学の技術を活用することによりブレークスルーを達成した」「結晶成長学を礎として、これまで絶縁体として捉えられてきた材料を用いて革新的な半導体素子の開発へと至っており、結晶成長学のみならず半導体工学の発展において極めて重要な成果である」と絶賛しています。
日本結晶成長学会のサイト
https://www.jacg.jp/jacg/japanese/frame_main/16/2021_JACGAWARD.html