特設サイト【名城大学通信第19号】

世界的研究教育拠点の形成のための重点的支援事業(研究拠点形成費補助金)21世紀COEプログラムに、名城大学「ナノファクトリー」が採択!

 本学の大学院理工学研究科 「飯島澄男教授」を拠点リーダーとする「ナノファクトリー」が、21世紀COEプログラムの将来構想および拠点形成計画について、同プログラム委員会(分野別審査・評価部会)のヒアリングの結果、平成14年度21世紀COEプログラムの研究教育拠点に採択されました。

21世紀COEプログラム

 わが国の大学が世界トップレベルの大学と競い、教育・研究水準の向上や世界をリードする創造的人材の育成を重点的に支援するため、文部科学省によって選択されるもの。
 その目的は、活力に富み国際競争力のある世界最高水準の大学づくりを推進することにある。

ナノファクトリー詳細

次世代産業には必須とされるナノ構造体を研究する
「ナノファクトリー」

ナノカーボンは、「高輝度光源用電子源」「FED用電子源」「燃料電池」 などに、また、ナイトライドは「照明用白色光源」「ハンドヘルド加工用紫外レーザ」「腫瘍細胞キラーチップ」などへの応用が期待されている。

<ナノカーボン>

 ナノチューブは炭素のみでできたナノメートル(10のマイナス9乗メートル) の大きさの直径を持つ炭素シートから構成される。チューブはその直径を少し変えるだけで導電性の高い金属や、まったく通さない絶縁体にすることができる。 つまり、チューブの直径が少し違う炭素のみでできたナノチューブを接合するだけで、Si素子のような整流作用が実現できることになる。 大きさはSi素子の100分の1程度であり、分子素子という範疇に入る。また、ナノチューブ内の空間に分子を人工的に配列させた、新たな電気的、機械的特性を示す新構造材料を作製することもできる。

<ナノナイトライド>

 電流をそのまま光に変換する素子「LED(発光ダイオード)」は、白熱電球のように熱する部分がなく、蛍光灯のように放電する部分もないために、ほとんど劣化せず、効率よく電流を光に変換することができる。赤と緑の発光ダイオードは早くから実用化されていたが、3原色のもうひとつ「青色」 発光ダイオードの開発は20世紀中には無理とさえ言われていた。ナイトライドは青色発光ダイオードだけでなく緑色や赤色、赤外、紫外の波長域を広くカバーできるポテンシャルを持っており、半導体レーザやフォトディテクタも作製可能だ。また、さらに大出力、超高速トランジスタへの応用も期待されている。

本記事は2003年5月発行の「名城大学通信第19号」を一部抜粋したものです。
役職等はその当時のものとなっております。予めご了承ください。

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