トップページ/ニュース 政府の緊急事態宣言解除後の当面の名城大学の対応:学長からのメッセージ

学生の皆さまへ

学生の皆さんにおかれましては、4月20日から遠隔授業も始まり、様々な大学からの通知もインターネットを介してというこの環境でご不便をおかけしています。しかし、少しは馴染んで学修に励んでくださっていると思っています。また、今回の新型コロナウイルス感染症に対する学生諸君の安全確保や感染拡大防止のために実施した遠隔授業だけでなく、様々な本学独自の緊急対策支援を打ち出しています。本学HP「新型コロナウイルス感染症拡大に対する学生緊急支援について」などで周知していますのでご確認ください。
また、このような新たな制度だけでなく、キャンパス閉鎖中も学生諸君への生活相談や就職支援、履修相談について、電話やオンライン会議システムでの対応をするなどこれまで行っていた学生諸君への対応についてもレベルを落とさず行うという事を念頭に力を尽くしてまいりました。

さて、5月14日をもって愛知県を始め東海4県は、政府より緊急事態宣言が解除されました。しかし、愛知県は独自に県として宣言を5月末まで継続すると発表しています。本学におきましても既に発信している、「新型コロナウイルス感染症に関する行動指針」を遵守することに変更はありません。本学では政府の緊急事態宣言を受けて、講義科目を全て6月2日まで遠隔授業で実施するとし、それ以降につきましては状況により判断するとお伝えしてました。
その後の対応について5月15日に学長の下、全学部・研究科の代表者によって組織される大学協議会で議論をしてご意見をいただき、感染拡大の危険性も未だ残っている現状ですので、全ての授業科目を一律に対面授業で実施するのではなく、段階的に順次行うと、決定いたしました。詳細は本学HP「6月3日以降の授業について」をご確認ください。
今回の措置により、学部、学科によって対面授業で実施する科目や開講時間が定められますので、HPなどでお知らせする内容を必ず確認してください。
合わせて、皆さんの健康の留意と感染拡大を防止するための注意事項も一緒に事前にお伝えします。そのルールをしっかり守って名城大学生としての自覚をもって行動してください。

遠隔授業を開始してそろそろ1か月たち慣れてきたところで、このまま大学から発信されている授業を受講するだけでよいのか?もっと深く知識を得たいなど、いろいろと考えているかと思います。5月7日に発信した学長メッセージに書いたように、私は本学卒業生の学長で皆さんの直接の先輩にあたります。学長として先輩としてそういう皆さんに一つの話題(アドバイス)を送ります。
今回は、1年次の皆さんには4月3日に大学のHPでお送りした令和2年度入学式学長からの告辞の内容と絡めての話題です。
大学生は「学生」と呼ばれますが、小・中・高生は、「生徒」と呼ばれます。「学生」と「生徒」の区別がつきますでしょうか?私の執務机の上にはいつも電子辞書を準備していて、必要に応じて調べます。それを紐解くと、学生は学問をしている人、特に大学生と書かれており、それに対して生徒は学校などで教えを受ける者、特に中学校、高等学校で教育を受ける者、小学生は児童と書いていました(大辞泉より)。皆さんは大学生ですので、自ら学問をする者という事になります。
また、告辞では、「大学は知識の宝庫で、図書館を活用することも一つの方法でしょう。」ともお伝えしました。

現在の状況下で、仕方なく遠隔授業で学修をしなければならないというご不便をおかけしてますが、積極的に学問に取り組んでほしいという気持ちは変わりません。多様な学修経験を積んでいただくために、学長として、一人の先輩としてアドバイスできることはないか?といろいろと考えました。今年の2月頃から、新型コロナウイルスの対応に追われて、個人的には研究どころでなくなってしまっていますが、私は農学部の教授の時代から学長に就任した昨年4月以降も研究者として、他の人が明らかにした新しい知見を吸収して、自分の研究につなげたいと思って関連する学術論文を継続して読んできました。ご存じの方もいると思いますが、最新の研究が公表される学術雑誌の多くは、オンラインジャーナルに移行しています。そこで、研究室や学長室から図書館を通じてオンラインで論文をダウンロードして情報を蒐集していました。

そこで、皆さんも遠隔授業での学修内容をさらに深化させる、あるいは与えられた課題に対するリポートの作成などに本学の附属図書館が利用できないかと考えて、附属図書館長(前田智彦・法学部教授)に相談をいたしました。本学の附属図書館には様々なツールが備わっており、オンラインで様々な活用ができますので、以下に前田先生から、附属図書館の活用法についてご説明をいただきます。

[附属図書館から学生の皆さんへ]

大学には授業以外にも皆さんのためのリソース、サービスが様々あります。

その一つが各キャンパスにある附属図書館です。大学の図書館では、大学で皆さんが学ぶにあたって必要になる、助けになる本・雑誌が揃っています。名城大学図書館では、図書・雑誌合わせて170万点を超える蔵書が、皆さんを待っています。
残念なことに、それらの本を直接手に取っていただくことは、すぐにはできませんが、大学では皆さんの自宅学習の力になるような資料も用意しています。

最近では図書・雑誌の電子化が進んでいます。名城大学では、広く本・雑誌について電子ブック・電子ジャーナルの導入を進めてきました。現在では雑誌約21,000誌、本は17,000冊、新聞は日本経済新聞、中日新聞を含む国内4紙、海外約2,550紙が用意されています。
附属図書館が所蔵しているこのような電子ブック・電子ジャーナルの中には、皆さんがすぐに自宅から利用できるものもあります。ぜひ、自宅学習に活用してください。附属図書館のホームページから、さらに「電子ブック」をクリックしてみてください。そちらに名城大学の皆さんが利用できる電子ブックの一覧があります。

電子ブックの一番上にある「BookLooper」は、自宅をはじめどこからでも利用可能な電子ブックの図書館です。スマホやタブレットにアプリをインストールして、学生ポータル用のID、パスワードを使ってログインすれば、図書館の本棚にあたる「ストア」には4,100冊あまりの蔵書があり、選んだ本を登録すれば、スマホやタブレットにダウンロードして読むことができます。

名城大学の皆さんの挑戦をサポートするため、英語学習、就職活動については電子ブックのラインナップが特に充実しています。BookLooperのストアページで「Study English」、「TOEIC」、「就活おすすめ本」、図書館からのおすすめをのぞいてみてください。
自宅で旅気分を味わえる「旅行ガイド」をのぞいてみるのも気分転換にいいでしょう。

同じ電子ブックのリストにある、「Maruzen eBook Library」も、自宅から学生ポータルを通じて利用することができます。学生ポータルのメニューで「SSL-VPN」をクリックして開いた画面で「Maruzen eBook Library」をクリックしてください。電子ブックの一覧・検索画面が開きます。こちらでは、現在、図書目録や専門書など12,623冊の電子ブックを閲覧できるほか、本をコピーする感覚で、本の一部を自分の端末にダウンロードして手元におくこともできます。

ここまで紹介した2つ以外にも、附属図書館のウェブページには、色々なデータベースが掲載されています。例えば、日経テレコン21は、日本経済新聞やその系列各紙の新聞記事や企業情報を検索・閲覧できるデータベースで、学習の助けになるだけでなく、就職活動の大きな味方にもなります。こういった「大学内」で利用可能なデータベースについても、多くは自宅から利用する方法があります。自宅での学習・研究に電子ブック、データベースが必要だと感じたら、ぜひ図書館のレファレンス窓口(llref@ccmails.meijo-u.ac.jp)に相談して下さい。

また、読みたい本がBookLooperやMaruzen eBook Libraryにないという場合もあるかと思います。そういう時は、図書館に購入のリクエストをして下さい。
学生諸君は、図書館ホームページの中ほどにある「My Library」から、学生ポータルのID、パスワードでログインすると、「新規購入依頼」をすることができます。この状況下ですので、自宅での学習・研究の助けとなるよう、電子ブックのリクエストには附属図書館として積極的に応じていきます。電子書籍のリクエスト方法について、詳しくはこちらの掲示を参照してください。

名城大学附属図書館TOP

新型コロナウイルス感染症拡大に伴う「図書館資料郵送貸出サービス」

附属図書館長 前田智彦

以上です。非常に参考になる情報が多々あったと思います。オンラインで本学の附属図書館のシステムを活用して、学生として学修を充実させてください。

先日の大学協議会の席で、附属図書館から電子ジャーナルだけでなく、期間限定で図書館備え付けの書籍も郵送で貸し出すことができるようにするとご報告がありました。附属図書館のウェブページをご確認ください。

本学では、新型コロナウイルス感染症対策に関する行動指針を遵守しながら、段階的にではありますが、対面授業で実施できるように工夫、検討、準備をしています。もう少しの辛抱です。健康に留意して、本学から発信される今後の授業実施に関するお知らせを確認して学修を続けていきましょう。

名城大学 学長 小原章裕

  • 情報工学部始動
  • 社会連携センターPLAT
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